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前回の続きのような駄文です。
最近はライトノベルなんてものがあふれていますね。
特に最近の中学生、高校生あたりは
このラノベを読んでいる層が多い。
大学生でさえかなりいます。
ちなみに私はラノベは読書とは認めておりません。
あれは漫画の派生です。
読書のきっかけとしては
ラノベからのスタートも悪くないのかな
とも思うのですが、ラノベから読書を初めて
はたして文学的なものやしっかりとした本を
読むようになるかというと疑問です。
私の知り合いにもラノベを読む友人は沢山いますし
ラノベを読むことが悪いこととは思いませんが、
大人になってもそういったものしか読まないという
人は、ちょっとどうなのかなと思ってしまいます。
小説も某探偵作品など有名になったものしか
読まない人がたくさんいますね。
読まないよりはいいですが、物足りないというか
単なる娯楽としてしか読んでいないのかなと思います。
いや、娯楽であることに変わりはないのですが
読んで何か考えることが生まれることが
大切なのではないのかなと…
その点文学界に名を残す作家たちの作品は
考えさせられることが多い。
だから森鷗外の『舞姫』『高瀬舟』のように、
太宰治の『走れメロス』のように
教科書に載ったりするのでしょうがね。
ところで有名な作家の作品を面白いと
感じるようになると同時に、
いままで好きだったもの
面白いと思っていたものが
つまらないもの、くだらないもの
に見えてくるようになりました。
もうかれこれ10年近く見てはいないのですが
テレビのバラエティー番組を観なくなったように
ただ単に『娯楽』で片付いてしまうようなものへの興味が
減ってきていると最近感じます。
一時期ダン・ブラウンの作品が面白いと感じ
いくつか読んでいたのですが、今読み返してみると
面白いとは思うけど、ただ、それだけという感覚があり
あとに特に何も残らない
そんな印象になってしまい、途中で投げてしまいました。
単に私の好みが変化したのか、それとも
漱石がわかるようになってきたように
自分が成長したのか、読書の質が向上したのかはわかりませんが、
そういう変化があってもなお、
幼少期でも、学生時代でも大人になってからも
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』しかり
ジュールベルヌの『十五少年漂流記』しかり
ドストエフスキーの『罪と罰』しかり
面白いと感じる作品があるわけです。
なので単に私が成長したから子ども向けのものや
娯楽作品だけで満足できなくなった
というわけではないように思います。
きっとそういった
何度でも読むに堪えうる作品
読み返すたびに自分の成長とともに違った観点が見え、
そのたびに夜寝る前にひっそりベランダで
思いめぐらすことができる作品が
名作として、読むべき作品として
残っていくのではないかと思います。
だから名作として名を残す作品をぜひ、
一度読んだ程度で私のように
「漱石はつまらない」と 阿呆なことを言わずに
何度も何度も読んでみてほしいと思います。