母国語の重要性

2019.11.07 ZENTブログ


以前書いた記事をちょっとだけ修正して再掲です。





たびたび言及している事なのですが

日本語ができない子が非常に増えています。

国語ではなく、日本語がです。

そして日本語ができない子はすべからく伸びない。
(数学だけは爆発的に伸びることも有りますが稀です。)

逆に日本語が出来る子は数学や英語などで苦手があっても

最終的にはそれをある程度克服して

伸びるように思います。






日本語は学力に非常に大きく関係します。

それもそのはずです。

日本人である我々は

日本語を母国語とし、日本語で育ち、日本語で物事を習い

そしてなにより、日本語で思考するのです。





その思考と深く関わる母国語が不自由だということは

つまり、思考が不自由だということです。

文章を読んでも解説を読んでも聞いても

その言葉通りの思考が出来ていないのですから

結局意味が分からない。

解説を読んでも意味が分からない

という子がたくさんいるのですが

そういう子の多くは

言葉通りそのままの思考が出来ていないのです。

自分がやりやすいように自分がわかるように置き換えて
(大概稚拙な表現で、大概置き換えが異常で、大概大雑把)

という作業を繰り返しているうちに

全く違うところへたどり着いている。

あるいは、そのそもその置き換えすらできない。

そりゃあ伸びません。





大学、社会人になっていろいろな人と会いましたが

頭がいいなと感じる人は大抵言葉巧みで

語彙力が高い人ばかりです。

逆に表現が稚拙な人、語彙力の乏しい人には

知性をあまり感じられません。






我々にとって日本語は、同じ言語である英語と違って

日本にいれば誰から教わるでもなく

自然と身についていってしまうものです。

周りの大人がどのような言葉遣いをしているかで

その子どもの日本語力も大きく変わってしまいます。

正しい日本語、きれいな日本語、豊富な語彙を

使って、子ども達の日本語力を

育てていかなくてはいけないと感じています。


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