【2017】大学入試に英語の民間試験導入

2017.05.17 ZENTブログ

本日、大学入試についての話題が新聞に載っていました。特に、私の指導している英語では民間の資格・検定試験の成績を流用するそうですね。民間の英語検定だと英検やTOEICなどが有名です。この他にも私立高校などでGTECなども採用されています(今回検定それぞれの特徴などは省略します)。英語の4技能、 「読む」 「書く」 「聞く」 「話す」 のうち、「話す」だけは現行の制度では実現しづらいものでした。この能力を測るため、民間試験の導入を決定したようです。

ここ十数年、日本が海外で活躍するために英語力の向上が必要だ、グローバル化をもっと推進しろという風潮がずっとあります。実際、かなり外国に興味を持つ人増えたように思います。
しかし、試験の受験費用だとか、受験会場の問題だとか。いろんな課題は山積みですが、この入試方法にはもっと大きな問題があるように思えてなりません。

そのテストに向けた指導方法が確立されていないのです。

同じ新聞に、タブレットを使った授業が載っていました。タブレットのスピーカーに向かって話しかけると、発音やイントネーションなどの採点結果が出るそうです。
「一人で勉強できるから恥ずかしくない」というのが授業を受けた生徒の感想ですが、一人でグローバル化をすることはできません。

国が重要視したのは、話す力、会話する力です。スピーカーに向かって発音することは無駄ではありませんが、必要とされているものとは似て非なるものです。昨今の子どもたちは画面と向き合うことは多くとも、人と向き合うことにかなり消極的です。共働きやスマホの普及など、社会的な流れも大きく影響してきていますが、結果としてコミュニケーション能力の大きな低下がみられます。

ダイヤモンドがダイヤモンドで磨かれるように、人間は人間同士の生活で磨かれていきます。「話す」ことでコミュニケーション能力が向上します。子どもたちが家庭・学校などで、会話をする機会をどれほど作ってあげられるか。英会話をするため、単語・熟語をどれほど覚えさせ、練習させてあげられるほど英会話が上手な人材をどれほど確保できるか。

会場の確保や受験料の捻出より、よっぽど大きな課題だと思います。
では、また次回の更新で。
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